皆さん、こんにちは。
Matephysiです。

いかがお過ごしでしょうか。

今日は、本日公開されたイギリス人歌手Henry Moodieの

「still dancing」

を取り上げます。

今から12時間ほど前に彼のYouTubeチャンネルに新たに3本のミュージックビデオが公開されました!
今回取り上げる「still dancing」はそのうちの一曲です。

まずはその新曲を聞いてみてください!

このブログでも何度も取り上げていますが、彼の歌声には心を揺さぶられます。

今回も素敵な曲でした!
それでは、どのような歌なのか、歌詞を見ていきましょう。

If you see me on the street looking for my friends
trying to find my feet with a bottle in my hand
Don’t judge me
just come back and love me

If I’m underneath the lights in the early hours
Stranger by my side
It’s cause I don’t have the power
to process the feelings in my chest

ボトル片手に平然を装って
友達を探している僕を道端で見かけても
平気だって決めつけないで
ただ戻ってきて、愛してほしいんだ

もし僕が早朝の薄明りの下にいて
知らない人が隣にいたとしても
僕の胸の気持ちに対処する力がないからだけなんだ

冒頭からいきなり切なさ全開の歌詞でした。
今回もまた、失恋後に気持ちを切り替えることができない状況を表現した歌なのでしょう。

look for」は「探す」という熟語です。
lookの後ろに続く前置詞によって意味が変わるので、しっかりと覚えておきましょう。

for は一般に理由を表す前置詞なので、「~のために見る」という意味になり、
対象が見つかっていない場合には、「~を探す」となります。

find one’s feet」は「自立する、(新しい環境に)慣れる」という熟語です。
find は「見つける、わかる」、feet は「足」ですので、
直訳すると「足を見つける、足の存在に気が付く」となります。
自分が自分自身の足で立っている状況を自覚するようなイメージから転じて、上述の意味を表します。

Don’t judge me」はドラマなどでもよく耳にしますが、「勝手に判断するな!」という意味です。
命令形の否定ですので、言い方にもよりますが、強めの要求を表現しています。

前の歌詞にて、別れた後に日常生活に戻れたかのように振舞っている様子が記述されていますが、
それを勝手に判断するな!というニュアンスがあるのだと思います。

そのため、「平気だって決めつけないで」と訳しました。

また、「underneath」は「~の下に」という前置詞です。
beneath」でも同様の意味を表現できます。

また、「process」は動詞として「処理する、加工する」という意味があります。
プロセスチーズという名前についたプロセスはここから来ています。

The day that you said goodbye
all of the music died
Somebody, tell me why I’m still dancing

I’ve been in this club all night up until closing time
And I know you changed your mind, but I’m still dancing
dancing like you never left

君がさよならと言った日
すべての音楽死んだんだ
なのになぜ僕がまだ踊っているのか、誰か教えてくれ

僕は閉店まで夜通しずっとこのクラブにいたな
そして、君が心変わりしたことは知っているのに、けど僕はまだ踊ってる
まるで君に見捨てられていないかのように踊っているんだ

all of the music died」はあえて「すべての音楽は死んだんだ」と直訳しました。
このフレーズは、彼女に別れを切り出されたことによって、
音楽を楽しむような余裕や感受性がなくなってしまった状況を表現しているかと思います。
そうであるにも関わらず、彼は音楽に合わせて踊り続けているのです。

どれほど落ち込んでいるのかがひしひしと伝わってきます。

up until」は「~の時点いっぱいまで」という意味です。
up」は上をイメージさせる名詞で、前置詞と組み合わせることで
~の上限、~いっぱい」というような強調する役割を持つことがあります。

So pour another drink, play another song
I don’t wanna think about the fact you’re moving on
Now without me, tell me
Are you happy?

Have you found a better me?
The perfect missing puzzle piece
The guy I know that I could never be

もう一杯注いで、他の曲をかけて
僕は君が次の段階に進んでいるという事実を考えたくないんだ
今、僕がいなくて、教えて
君は幸せですか?

より良い僕を見つけられた?
完全に欠けているパズルのピースを、
僕か決してなることができない恋人を、見つけられた?

単語自体は難しくありませんが、
数行の短文の中でこれほどまでに恋人に対する未練を積み込める表現力は
本当にすごいですね。

特に、「Have you found a better me?」という表現には驚きました。
その後に「欠かせないパズルのピース」や「自分はなることができない理想の恋人」という表現も続いているので、
a better me」とは、言わば「より良い恋人」のことだと考えられます。

恋人を「me」と表現するところに、既に振られて恋人ではないにも関わらず、
自分をまだ恋人だと捉えている未練の深さが表出している
と感じます。

彼の表現力には、毎度驚かされるばかりです!!

サビの部分は繰り返しなので省略させていただきます。
最後の歌詞を見ていきましょう!

Dancing until I’m out of breath
Dancing like I’m not a mess
I’m still dancing

Dancing like I’m not alone
Dancing underneath the glow
Dancing until you take me home
I’m still dancing

息が切れるまで踊っている
平然を装って踊っている
僕はまだ踊っているんだ

独りぼっちじゃないかのように踊っている
光の下で踊っている
君が家に連れて帰ってくれるまで踊っている
僕はまだ踊っているんだ

彼はいつまでも、平然を装って踊り続けるようです。

Dancing」という軽やかなな言葉で表現されていますが、
この歌は全体を通して、
恋人と別れたことをいつまでも受け入れることができず
現実逃避を続ける人の気持ちを表現
していました。

いつか訪れるであろう踊り疲れと同時に、
恋人との思い出や別れを切り出されたという事実と向き合えるようになることを祈るばかりですね。

さて、今回はイギリス人歌手Henry Moodieの新曲
「still dancing」
を紹介し、和訳してみました!!

この曲は恋人との別れと向き合えず、未練を抱えて踊り続ける失恋ソングでした。

冒頭にも触れましたが、他にも新曲2曲を公開しています。
是非、そちらも聞いてみてください!

また、僕は以前にも彼の代表曲を和訳しています。
今回初めてHenry Moodieを知ったという方は、是非そちらもご覧ください!

beat up carこちら
pick up the phoneこちら
right person, wrong timeこちら

人間の心の弱い部分をうまく言語化し音楽にのせて表現してくれる彼の今後の音楽活動にも注目です!

ご覧いただきありがとうございました!
是非、次回の投稿もお楽しみに!

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