ウンコな議論, ハリー・G・フランクファート(著), 山形浩生(訳), 株式会社 筑摩書房, 2016. (Amazonリンク)
アメリカの哲学者、ハリー・フランクファートさんの短い哲学的エッセイです。
人を正直な者と嘘つき、そしてその場しのぎの真実でも嘘でもないことをいう人に分け、
真実へ向かう意思のないその場しのぎの議論をウンコな議論(bullshit)と呼んでいます。
この分類をはじめ、本書の内容ははその通りだなと思いました。
それと同時に、普段遭遇するつかみどころのない茶番のような議論や会議に対する嫌悪感は、
まさにウンコな議論に対するものだったのだなとハッとしました。
日ごろのモヤモヤが少しばかりクリアになった気がします。
短くて簡単に読めるので、気になった方はぜひ読んでみてください。
Matephysi評価
★★★☆☆