ケアの倫理 ネオリベラリズムへの反論, ファビエンヌ・ブルジェール(著), 原山哲, 山下えり子(訳), 株式会社 白水社, 2014. (Amazonリンク)
ケアの倫理の入門書です。
ギリガンやノディングス、ロールズやコールバーグなど、 ケアの倫理に関係している人たちは一通り出てきます。
女性が私的領域に閉じ込められ無視されていることを問題視するフェミニズム論や、 主にその女性たちの役割とされ、社会の中では欠かすことのできないケアという概念の重要性を説くケアの倫理ですが、 最近ではそれすら資本主義的な競争原理の中に回収されてしまっているように感じます。
つまり、ケアが大事と主張すること自体がすでにポジション表明であって経済行為になってしまっていないかということです。
本質を理解して、抑圧される人々のいない世界を作れればなと思います。
工学部人間的には、技術的にそのような社会を実現する方法はないのかと考えてみたくなるものです。
この数10年話題沸騰中のケアの倫理について知りたい人は、ぜひ読んでみてください。
Matephysi評価
★★★☆☆
2024年10月9日