コンビニ人間, 村田沙耶香(著), 株式会社 文芸春秋, 2016. (Amazonリンク)
主人公の女性にとってのコンビニを研究に置き換えれば、
まさしく自分の物語だなあと思いながら読みました。
非常に読みやすく数時間でパッと読める小説でした。
また、彼女の生き方は中世の修道女のようなもので、コンビニを辞めた後に無になった姿は燃え尽き症候群の症状に共通するものがあるなと感じました。
ちなみに、中村文則さんという小説家の解説が巻末に付いていましたが、意味不明でした。
というより、この程度の解説を読まないとこの小説を理解できない人は、
さぞかし社会に適合して日々を楽しく過ごしているのだなあと思ってしまいました。
芥川賞を受賞した作品なだけあって、文句なしで面白かったです。
Matephysi評価
★★★☆☆
2024年10月3日