バカの壁, 養老孟司(著), 株式会社 新潮社, 2003. (Amazonリンク)
平成に驚くほど売れた本で、たまたま近しい人から紹介されたので読んでみた。
バカについて書かれた本で、
自分は馬鹿にならないための、あるいは誰が馬鹿かを見抜くための本だというような誤読を多く見かけますが、
この本の本質は、むしろ、そのような権威主義的態度を無効化し、
常に自分の見ている世界を疑い、自分の認知の外側を考え、壁の外へ踏み出していく態度を自覚させる部分にあると思います。
この本を正しく読み、この本で良いとされる態度を皆が身に着ければ、
世界は平和になるのかなあと思ったりします。
Matephysi評価
★★★★☆
2024年5月15日