暗黙知の次元, マイケル・ポラニー(著), 佐藤敬三(訳), 株式会社 紀伊国屋書店, 1980. (Amazonリンク)
過去にも多くの方がすでに言及している通りですが、
科学は普遍的で客観性があり、明示的な知識として認識されている一方、
科学研究に携わる本人は極めて主観的で個人的で、暗示的な知識や認識に基づいているという矛盾があります。
そのような問題に対して暗黙知という考えを取り入れて論じています。
結局のところ、科学も科学者が科学を通して真実を解明できるという信仰に
基づいているという事実を明言していた点は驚きました。
しかし、そのようにただ科学を宗教化するのではなく、
科学者の態度を日生命的物体の物理学的な理解とのアナロジーで分析し、
科学の妥当性も主張されていました。
非常に面白かったです。
Matephysi評価
★★★★★
2024年11月13日