ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力

No Image Available

ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力

 著者: 帚木蓬生  ジャンル: 精神分析・発達障害関係  出版社: 朝日新聞出版  ISBN: 978-4022630582  ページ数: 264 More Details
 感想:

ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力, 帚木蓬生(著), 朝日新聞出版, 2017. (Amazonリンク)

詩人のジョン・キーツが初めて提唱したネガティブ・ケイパビリティという概念を、
精神科医の帚木蓬生先生が紹介した本です。

本書の帯にもあるように、ネガティブ・ケイパビリティとは
「早急な結論、過激な意見にとびつかず、すぐに解決できないことには、
「急がず、焦らず、耐えていく」力」
のことです。

一見すると当たり前のことのように思えますが、
その当たり前の考え方が我々の身体を支配しており、
すべての基礎になっていることが、本書を通して伝わってきました。

本書でも教育や社会問題と絡めてネガティブ・ケイパビリティを論じている章があるように、
単純素朴で基礎的な概念でありながら、今の世の中に必要な概念でもあるのではないかと痛感しました。

Matephysi評価
★★★☆☆


 戻る